すべての働きたくない人へ

働かない事をあの手この手で肯定していくブログです。

「給料安いのは仕方がない」問題

ベーシック・インカム反対論に反論3 ⑤

 

ベーシック・インカム反対論に反論するシリーズの続きです。

お題は↓コチラで取り上げたビデオです。

ベーシック・インカム反対論に反論3 日本は破綻するのか - すべての働きたくない人へ

 

今回は「給料が安いのは仕方がない」問題を考えます。

 

問題の概要:

 

視聴者の意見

「現在仕事は仕事たりえているのか?しかるべき給料を貰えているか?ワーク・ライフ・バランスが保たれているのか?」

 

萱野

「今の仕事が良いとは思わないが、ベーシック・インカムより公共事業等で仕事を作るほうが良い。」

「仕事から開放されたら、それが社会からの阻害につながり2,3割は廃人になる。」

ベーシック・インカムは"ここから先は知りませんよ"の論理だ。」

ひろゆき

「給料が安いのは海外の低賃金労働者との競争だからだ。」

「労働条件を改善したら会社が潰れて日本は沈没する。」

「どうしたら良いか?日本を諦めるしかない。」

萱野

「例えば中国の労働者との競争。どっちが悪い労働条件で働けるかという下に向かった競争。」

「日本はもう、100資本を投資しても100返ってこない社会。」

両者

「だからこれはベーシック・インカムとは別の問題。」

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この「給料安いのは仕方がない」理屈、ちょっと前に少し話題になった「時給1500円に上げろデモ」関連で見たデモ否定派の理屈とほぼ同じだと思いました。

blogos.com

blog.livedoor.jp

要するに、経営者が出し渋ってるんじゃなくて、実際それしか利益が出てないからしょうがないと。

説得力があり、納得しました。

 

一方、反論している人の記事も見ました。

savoia.hatenablog.jp

具体的に時給1500円や1000円の生活がどういうものかを「食費はいくら」「光熱費はいくら」と計算して見せ、「これが妥当か?」と問うている。

これも説得力がありました。

 

どっちも間違ってないと思います。

 

・経営者が出し渋ってるんじゃなくて、実際それしか利益が出てないからしょうがない。出しようがない。

・でも、その賃金は妥当ではない。安い。キツい。

 

両方が正しいとしたら、じゃあどうするか?

 

ベーシック・インカムで底上げすれば良いんじゃないの?

 

ひろゆきx萱野は「ベーシック・インカムとは別の問題。」と言って話を終わらせてしまって、何ら解決策も示さなかった。

「安いのはしょうがない」のが事実だとして、じゃあ「諦めるべき」なのか?

時給1000円以下で働いてる当事者が「じゃあ仕方ないな」等と納得するだろうか?

 

一つ言えるのは、「フルタイムで働いても生活保護を下回る」状況と言うのは異常だと言う事。
これが「仕方がない」ならば、いよいよ資本主義(日本?)の限界と言う事じゃないのか?
 

「どうしたら良いか?日本を諦めるしかない。」

「日本はもう、100資本を投資しても100返ってこない社会。」

 

やっぱり結構ヤバそうね…

じゃあ、どうせ何やってもダメなら一か八か最後にパーッとバラ撒こうぜ!

 

 

「給料安いのは仕方がない」についてはそんな結論で。

 

 

一応、萱野稔人のこの部分についても軽く反論しておきます。

「今の仕事が良いとは思わないが、ベーシック・インカムより公共事業等で仕事を作るほうが良い。」

「仕事から開放されたら、それが社会からの阻害につながり2,3割は廃人になる。」

ベーシック・インカムは"ここから先は知りませんよ"の論理だ。」

 

「仕事に縛り付ける事で鬱、自殺、過労死などを量産」してるのが現状では?

生活保護も正常に機能していない。

言うならば今は「仕事辞めたら後は知りませんよ」か。

 

後、どうも "「仕事=社会参加」でそれは人間にとって空気や水の如く絶対必要な要素で欠くと廃人になる。"

くらいの信念を持っているようです。

だから言わば「仕事=社会保障」として国が完全に面倒を見るべき、仕事をあてがうべきだと言う風に聞こえます。

それって計画経済

ベーシック・インカム以上に受け入れられないんじゃないのかな~