一生の仕事? 無いよ。そんなもん。
先日、20代の若輩ニートと話をしました。
彼は働く意義が分からないそうで、仕事について悩んでました。
そして、こんな事を私に言ったのです。
「一生の仕事を見つけたい。自分にどんな仕事が合うんだろう?」
私、言いました。
「はぁ?」
「無いよ。そんなもん。」
「何故なら…」
そして、私は以前記事にした「後10~20年で半分の仕事はなくなる」話をしました。
その仕事、いつまである?実はノンビリしてる場合じゃないのでは… - すべての働きたくない人へ
ただ、上記の野村総合研究所の話は俯瞰的で、具体性が乏しいので「何となくまだ先かな?」的なフンワリ感があり、危機感を感じにくい面もあります。
しかし、日々もっと具体的な話が続々と耳に飛び込んで来ています。
例えば最近耳にしたこんな話。
「ドミノピザが配達をロボットで行う実験を開始した」とか。
Amazonがドローンで配達しようと実験開始したって話は少し前に話題になってましたね。
日本でも思ったより早く実用化されそうってニュースがありました。
千葉で3年以内に事業化を目指すとか。
日産は2020年に完全自動運転カーを実用化すると発表してますね。
2020年て、後4年ですよ?
部分的な自動運転が出来るものに関してはなんと今年!発売予定とか!
渋滞時の高速道路で自動運転走行ができる。同一レーン内なら、直線やカーブにかかわらず、先行車に追従して走行し、先行車が止まれば停止する。
政府も後押しする気満々のようですし。
オリンピックもあるしねぇ。頑張っちゃうんじゃないですか?
DeNAも2020年に無人タクシーの運行を目指してるんですって。
で、この辺が実用化するとですよ?
…まずドライバー、配達系の仕事壊滅ですよね?
後、考えられるのは、そういった環境の変化に続いて「免許」が意味を失って行きますね?
教習所とか、違反取締関係とか、いらなくなって行きますね。
ちょっと配達系に話を戻して詳細に考えてみますと、ピザとか寿司とかの配達は真っ先に取って代わられそうですよね。
けど、「戸数の多い新聞配達はそう簡単じゃないか?」と思ったのですが…
「新聞を購読する世代の死滅」って話は別にしても、電子ペーパーの性能が上がって紙とほぼ同じ質感になったら?
とか、VRは「新聞を購読する世代」にとって敷居が高いかもしれないけど、AR(拡張現実)だったら本物の紙の上に文字をマッピングできるのでは?
そうしたら、データ配信するだけで済むので、もう配達する必要性も無くなる…
(当然 "印刷" の必要も無くなるので…)
自動運転関係だと最近はトラクターとかも自動化の研究が進んでいるそうで。
既に誤差5センチの自動運転に成功してるとか。
ちょっと農業の自動化に関しては別に物申したい事があるのですが、今回は「色々自動化されて仕事が無くなる」観点なので深入りしません。
いずれにせよ、わずか3~4年後位から状況が激変していくでしょう。
10年後なんてどうなっているか全く分からない。
10年前、今のスマホの状況を誰が想像していたか…
日本で初めてiphoneが発売されたのが8年前なんですね。
とにかく、今はこういう時代なんだという事です。
リアルタイムに生活を送ってるのでピンと来ないかも知れないけど、「とんでもない時代に生きてる」自覚が必要だと思います。
冒頭で話に出てきた20代若輩ニートも何故そのような考えだったのか?
親や教師にでも「一生の仕事を見つけろ」的な事を言われてきたのか?
今の時代、無いよ。そんなもん。
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